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「夜半に生きる」について

トオラ
 ”彼らの日常はハードだが、確かにあたたかい。”

 ここでは「夜半に生きる」という世界観がどのようなものが説明します。


 4年前に大学の図書館で生まれたこの世界観。

 本来は別の一次創作のスピンオフ作品として誕生しました。



 霊の見えない人がほとんどの中、なぜかいる霊能者、しかも政府公認。

 本当に霊が見えてるのか、一体どんな生活をしているのか、一体どうやったらなれるのか。

 霊能者は職業としてあるけれど、あまり認知されていないし何なら信用されない。

 そんな彼ら彼女らがギャグのような掛け合いとともに、彼らを取り巻く世知辛い話をするという、ちょっとダークな作品です。



 この世界の霊能者たちは「霊」とついていますが、幽霊の対応をするだけではありません。

 カミさまや妖怪ともかかわり、時には協力したり時には利害が合わず敵対したり。

 霊能者もとい祓穢衆と名乗る彼らは常にボロボロになりながら、霊が見えない人たちが霊や妖怪、カミさまにちょっかいを出されないように頑張っている世界になります。


 祓穢衆(ふつえしゅう)。

 穢(けが)れを祓(はら)う衆。

 「夜半に生きる」の世界でケガレとは、ケ(日常)がカレている状態で、平たく言うときれいではなかったり、霊的に普通じゃない状態の事としています。

 祓穢衆は、普通じゃない状態をもとに戻す人たちの事といってもいいです。

 彼らがそう名乗っているのは霊能者という漠然としたものではなく、専門性をアピールしたいこともあります。



 祓穢衆と因縁がある組織がいくつかあります。


 まず警察。

 警察は人間が起こした事件の専門家ですが、祓穢衆は霊的なものや霊能者が起こした事件の専門家です。

 警察が解決できない事件には祓穢衆が派遣されますが、祓穢衆以外はめったなことでは霊を見える人はいないので多くの警察官からはあまり信用されていません。


 次に霊的犯罪団体や組織です。

 霊的障害を意図的に起こしたり霊や妖怪を使って悪さをしようとしている組織です。

 彼らの目的は団体ごとにさまざまです。

 祓穢衆はあまり信用されていないのに、彼らのせいで更に信用されづらくなっています。


 最後に後援会です。

 祓穢衆を支えてくれる後援会ですが、もの言う株主ならぬもの言う後援会がほとんどです。

 「夜半に生きる」の主軸である霊泉組合の後援会はまさにもの言う後援会です。

 もちろん霊泉組合をより良くしようというときもあれば、鋭すぎる改革をしようともしてきます。



 ほかにも彼らが大変な要素がありますが、そんな中でも笑いあって生活している祓穢衆のひとたちを描きたいと思って、「夜半に生きる」という世界ができました。

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